フランチャイズについて調べているとよく目にする「加盟金」ですが、何のことかよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
また、加盟金の「相場」はどれくらいなのかを知りたい方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、フランチャイズの加盟金と相場について詳しく解説します。
また、フランチャイズ加入前に知っておくべき注意点も一緒にご紹介するので、フランチャイズ加盟をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
・フランチャイズ加盟金とは?
・フランチャイズ加盟金の相場
・フランチャイズ加入前に知っておくべき注意点
・さいごに
フランチャイズ加盟金とは?
フランチャイズ加盟金とは、一言でいうと「初期費用」のひとつです。フランチャイズ契約を結ぶ際に支払う料金となります。
フランチャイズ加盟金に含まれる「内容」は、それぞれのフランチャイズ本部によっても異なりますが、主にブランドやノウハウの使用料、サポート費用、研修や出店の調査費用などになります。
フランチャイズ加盟金は、毎月支払いが必要なロイヤリティーとは異なり、通常は一度だけの支払いとなります。
ただし、必ずしも一括で支払わなければならないものではありません。
フランチャイズ本部によっては、フランチャイズ加盟金の分割ができるところもあります。
まとまった初期費用が用意できない方は、分割払いが可能なフランチャイズ本部を検討するのもいいでしょう。
フランチャイズ加盟金の相場
経済産業省商務情報政策局サービス政策課が行った「フランチャイズ・チェーン事業経営実態調査報告書」によると、店舗を用意するフランチャイズの場合、フランチャイズ加盟金の平均額は197万円となっています。
※フランチャイズ・チェーン事業経営実態調査報告書 平成20年3月より抜粋
ただし、実際のフランチャイズ加盟金の金額は、フランチャイズ本部にもよりますし業種によっても大きく異なります。
たとえば、コンビニのフランチャイズ加盟金は200万円~300万円程度が相場といわれています。
飲食業のフランチャイズ加盟金も200万円~300万円程度が相場ですが、店舗の内装や設備費などが必要なため、初期費用の全体では高くなる傾向にあります。
介護や学習塾などのサービス業のフランチャイズ加盟金は、100万円~200万円程度が相場です。
通常、このようなサービス業では設備費も少ないため開業費用は全体的に安くなる傾向があります。
また、キッチンカーなど移動販売のフランチャイズ加盟金は50万円~100万円前後が相場となり、店舗を構えなくていいため全体として初期費用が安くなる特徴があります。
フランチャイズ本部によっては、フランチャイズ加盟金が10万円など相場よりもはるかに安いものから1000万円など非常に高額な場合もあります。
最近では、フランチャイズ加盟金を全く必要としない、加盟金0円のフランチャイズも登場しています。
たとえば、個別指導塾Hero’sの「オールフリープラン」がそれにあたります。
このようにフランチャイズ加盟金は、それぞれの業種やフランチャイズ本部によってかなり異なります。
また、フランチャイズ加盟金が安くても他の費用が高くなることもあるため、フランチャイズ加盟金はいくらならいいということは一概には言えません。
つまり、フランチャイズ加盟金の「金額」だけを比べて判断しないように注意しましょう。
フランチャイズ加入前に知っておくべき注意点
契約期間と違約金
フランチャイズ契約で多いトラブルのひとつに、途中解約の「違約金」があります。
契約期間中に諸事情で契約を解約したいのに違約金が高すぎるためできないと悩むフランチャイズオーナーがいます。
長い契約期間であればあるほどこのように途中解約のリスクは高まります。
フランチャイズに加入する前に、フランチャイズ契約がいつから開始して、契約期間は何年間となっているのかを必ず確認しておきましょう。
また、途中解約したい場合の違約金の金額についても事前に把握しておくと安心です。
さらに、無理のない資金繰りのために更新料が何年ごとにいくら発生するのかも把握しておくといいでしょう。
競業避止義務
契約解除をした後の一定期間は同業で会社設立をしたり競合他社への転職をしたりすることを禁止しているフランチャイズ本部があります。
これは「競業避止義務」と呼ばれ、ごく一般的なことでもあります。
しかし、あまりにも長期間におよぶ「競業避止義務」は、将来的なビジネスがかなり制限されるため問題のない条件かどうかを加入前にしっかり確認しましょう。
また、フランチャイズ本部の情報を漏らすなどして不利益を与えたと判断された場合は訴訟になることもあるため「競業避止義務」の内容については事前に正しく把握しておきましょう。
ロイヤリティー
「ロイヤリティー」の金額はフランチャイズ本部によって様々です。
毎月の定額制のものから売上から一定のパーセンテージを支払う形式などがあります。
具体的に毎月どれくらいの費用が必要になるのか把握しておくことはとても大切です。
テリトリー制の有無
「テリトリー制」とは、一定距離での出店を規制する制度です。
つまり、同じブランド内での競合を防ぎ、フランチャイズ加盟店の利益を保持するためのルールとなります。
ただし、フランチャイズ本部によってはこの制度が設けられていないところがあります。
その場合、同じブランド店舗もライバルとなり自社の売上に大きく関わってきます。
そのため、テリトリー制を導入しているフランチャイズ本部かどうかも加入前に必ず確認しておくといいでしょう。
収支モデル
売上とコストなどを予測した上で実際にどれくらいの収益が得られるのかを記載したものが「収支モデル」になります。
通常はフランチャイズ加盟店の実際の店舗を参考に算出されています。
しかし、フランチャイズ本部によっては加盟店を増やしたいために実際の数字より多めに見積もっていることもあるため注意が必要です。
現実的な数字であるかどうか見定めることも大切になります。
それにはフランチャイズ本部が提示している項目すべてをひとつずつしっかりと確認するようにしましょう。
さいごに
フランチャイズ契約は、クーリングオフのような期間がありません。
そのため、支払ったフランチャイズ加盟金は返金されないことがほとんどです。
興味のある業種のフランチャイズ加盟金の「相場」を調べるだけでなく、金額に対する効果を比較検討した上で加入するかどうかを判断するようにしましょう。
また、トラブルや失敗を回避するために今回ご紹介した「フランチャイズ加入前に知っておくべき注意点」も必ずチェックしましょう。
他にも「資料請求」はもちろんフランチャイズ本部が開催する「説明会」にもしっかり参加すると安心です。
近年、人気のあるフランチャイズのひとつに学習塾があります。
フランチャイズ塾の中でも個別指導で定評のあるHero’sでは、実際に店舗を経営しているフランチャイズの先輩オーナーからサポートを受けられる仕組みがあります。
⇒Hero’s「フランチャイズオーナー様からのサポート」
こういった仕組みがあるフランチャイズ本部はかなり珍しく、新米フランチャイズオーナーにとってとても心強いサポートといえるでしょう。
資料や説明会ではどのような「サポート」があるのかもしっかりチェックするといいですね。
少しでも気になるフランチャイズがあれば、まずは資料請求から始め、様々なフランチャイズを見比べた上で納得したひとつを選ぶと失敗も少ないはずです。
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