フランチャイズで失敗してしまう理由の一つに、フランチャイズ加盟店と本部が対立してしまったからというものがあります。
そのため「どうすれば本部と揉めることなく良い関係を築くことができるのか」「そもそも加盟店と本部の関係性はどういうものなのか」などの疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、フランチャイズ契約で実際にあったトラブルをご紹介しながら、フランチャイズ加盟店と本部の関係性について解説します。
さらに、トラブルを避けるために加盟店が知っておくべき心構えも伝授します。
フランチャイズ加盟に興味があるけど「契約のトラブルが心配で一歩踏み出せない」という方はぜひ参考にしてください。
<目次>
・フランチャイズ契約でのトラブル例
・フランチャイズ本部と加盟店との関係とは
・フランチャイズ契約のトラブルを防ぐために
フランチャイズ契約でのトラブル例
24時間営業のコンビニエンスストア本部と加盟店オーナー間で起きた対立と裁判は今でも記憶に新しい方はいらっしゃるかと思います。
円滑なフランチャイズ契約はフランチャイズ加盟店と本部の両者に大きなメリットをもたらしますが、万が一うまくいかなかった場合は、このコンビニエンスストア本部と加盟店オーナーのように大きなトラブルに発展する恐れがあります。
こういったトラブルはお互いの些細な認識のズレから生じることも多く、事前にどんなトラブルが起こりやすいか把握しておくことで避けることも可能です。
ここからは、発生頻度の高いフランチャイズ加盟店と本部のトラブルを3つご紹介します。
違約金トラブル
フランチャイズ加盟店が何らかの理由で契約を破棄したいと申し出た時に、その事由によっては違約金が発生する場合があります。この際、違約金が高すぎると加盟店オーナーと本部が対立することがあります。
契約解除の事由には、売上が上がらない業績不振だったり健康問題だったりと様々ですが、契約上どのような事由であれば違約金が発生するのか、また発生する場合いくらになるのか、など事前に確認しておくことが大切です。
ここで、とある元フランチャイズ加盟店オーナーの体験談をご紹介します。
『契約内容について本部と争いが続いたため、契約を中途解約しました。その結果、多額の違約金債務を負担することになりました。』
このように思いがけない多額の借金をかかえることにならないよう、事前に契約内容はしっかりと理解、納得した上で契約をするようにしましょう。
売上予測と実際の業績がかけ離れていた際のトラブル
フランチャイズ契約時に本部は売上予測を加盟店オーナーに提示することが通例ですが、その売上予測が実際の業績とあまりにもかけ離れていたという事もあります。
とある元フランチャイズ加盟店オーナーの体験談です。
『売上シミュレーションを見せられて「絶対に儲かります」と言われたのに、実際に開業してみたら閑古鳥。お店は倒産しました。』
これは、フランチャイズ本部が加盟店を増やしたいために大幅に上方修正していることが原因です。見込んでいた売上が立たない場合、ビジネスを続けていくことが困難になり、その結果、聞いていた話と違うと本部と対立することになります。
そうならないために、実際に契約を結ぶ前に複数のフランチャイズ本部を比較検討するなどして大まかな相場観を養っておくといいでしょう。
本部からの支援体制が不十分
フランチャイズ契約では本部によるノウハウ提供が義務付けられているはずですが、実際には支援が不十分だったり指導がほとんど行われなかったりするというトラブルがあります。
そのため、経験が乏しい加盟店オーナーは売上が思ったように伸ばせないなど経営不振に陥ることがあります。
したがって、契約前に「どのくらいの頻度で、どれくらいのサポートをしてもらえるのか」など具体的に把握しておくことが大切です。
フランチャイズ本部と加盟店との関係とは
前項ではよくあるフランチャイズ本部と加盟店とのトラブルをご紹介しましたが、そもそも本部と加盟店はどのような関係性なのでしょうか。
それは「ビジネスパートナーであり、対等な関係」です。言い換えると、本部と加盟店の「信頼関係」がとても重要になります。
なぜなら信頼関係をしっかりと築くことで、契約のトラブルを避けやすくなるからです。
フランチャイズ契約のトラブルを防ぐために
フラチャイズ本部とのトラブルを避けるために、フランチャイズ加盟店が知っておくべき「心構え」をいくつかご紹介します。
第一に、加盟店は「事業者としての主体性を持つ」ことが大切です。フランチャイズ本部にすべて任せるのではなく、対等な関係性であることを理解し、自発的に仕事に取り組むべきです。
つまり、本部の指示に従うだけでなく、自ら課題を見つけたり目標を設定したりすることが重要になります。
フランチャイズ本部は基本的なノウハウは提供してくれますが、加盟店の日々の細かな変化や環境までは把握しきれません。
そのため、もし現場で何か問題が発生したり売上が伸びにくかったりなどの悩みがあれば、すぐに本部に相談するという積極性も大切です。
受け身でない姿勢に本部からの信頼も高まり、対等なビジネスパートナーとして信頼関係が深まるでしょう。
さらに信頼されるビジネスパートナーになるために、加盟店は「心地よいコミュニケーションを心がける」ことも大切になります。
やはり信頼関係を築く上で「コミュニケーションの取りやすさ」は重要なポイントです。不親切な対応や面倒くさそうな態度を取る相手とは誰も話をしたくないはずです。
「この人のためならサポートしたい」と本部に思ってもらえるような心地よいコミュニケーションができる加盟店オーナーになれるよう日頃から意識するといいでしょう。
最後に、フランチャイズ契約のトラブルを防ぐためにできることとして「信頼できるフランチャイズ本部を見つける」ことも非常に重要になります。
加盟店オーナーがどんなに主体性を持って取り組み、円滑なコミュニケーションを試みたとしてもフランチャイズ本部自体が信頼できる相手でなければ意味がありません。
加盟店オーナーを尊重し、オーナーとのコミュニケーションも大切にしてくれるフランチャイズ本部を見つけられるといいでしょう。
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