近年、塾の独立開業の人気が高まるにつれて他の塾との差別化や集客の競争が激化しています。
そのため塾講師の人材不足が塾経営者にとって深刻な問題になっており、個別指導塾ではどれだけ講師を確保できるのかによって塾の成功が左右されると言っても過言ではありません。
そこで今回の記事では、個別指導塾の開業で成功するために一定の講師数を確保する方法をご紹介します。
また、講師の定着率を高めるためにできることもお伝えしていきます。
個別指導塾で独立開業を目指している方はもちろん、現在、講師集めに悩んでいる塾経営者の方もぜひ参考にしてみてください。
目次
・個別指導塾で一定の講師数を確保する方法
・塾講師の定着率を高めるために
・どうしても講師が集まらないときは
個別指導塾で一定の講師数を確保する方法
個別指導塾の講師を集めるためには、できる限り多くの人の目に留まるところに求人を出すことが不可欠です。
たとえば、駅やコンビニで入手できるタウンワークやDOMOなどの求人雑誌を始め、Indeed、タウンワーク、求人ボックスなどの求人サイトなどへの求人がおすすめです。
また、最近は塾講師専門の求人サイトも増えています。ハローワークなどの公的な求人機関も上手に利用するといいでしょう。
■次のような内容を求人情報に載せるのもよいでしょう。
・生徒集客数や受験合格率などの「ノルマなし」
・教育方針や授業スタイルの確認、子ども達の雰囲気を理解してもらうために「まずは見学からOK!」
・塾講師はサービス残業が多いため「残業○時間以下」や「残業代全額支給」
・塾講師の年間休日は90日台ということも多いため「休みがとれる」「年間休日1××日」
つまり、「この塾で働いてみたい」と思ってもらえる魅力的な求人広告を作成することが重要となります。
さらに、近年ではホームページとSNSを連動させることで、SNSからホームページの求人情報へ誘導することができるため、SNSを上手に利用して多くの人に目を留めてもらいやすくすることも重要です。
地域に合わせて求人方法を変えることも大切なポイントになります。
もし大学が近くにない地域であれば、大学生を講師として雇うことは難しいため、主に社会人や主婦が目にしやすい求人方法や求人場所を考えるといいでしょう。
たとえば、駅やスーパーにあるフリーペーパーはもちろん、ジモティーなど地元のネット掲示板などへの求人も効果的です。
さらに、知人からの紹介も有力な人材確保ルートになります。知人や友人に声をかけて、講師業に興味のある人がいないか聞いてみることもおすすめします。
ただし、こういった紹介制度は成功する可能性は高い一方で、注意が必要です。
紹介者と採用者に対して金銭的報酬を提示する方法では、質の低い紹介を招くこともあり、信用性が損なわれる恐れがあります。
それを避けるためには、「信頼するあなただからこそ頼みたい」と伝えながら適切な候補者を選別し、信頼性の高い人材を紹介してもらうようにするといいでしょう。
信頼できる紹介者から講師を紹介された場合、その講師の質は高く、成功率も高まるでしょう。
逆に、単なる知り合いや友人に手あたり次第で声をかけるだけでは、質が下がりさらに成功率も低くなります。
塾の経営を続けていけば、当然ながら卒塾生が出てきます。
中学・高校と指導した子であれば、その学生がどんな子なのか、塾での指導はできそうかどうかの判断もつきやすいでしょう。
もし地元の大学に進学したり卒業後に地元に戻ってきたりした卒塾生がいるならば、その人材を引っ張ってくるのも理想のパターンです。
本人も塾の理念や価値観を理解しているはずですし、塾の生徒にとっても先輩がその塾で勉強をがんばった話を聞くことができて良い影響になるため、即戦力となる有力な人材になるはずです。
求人募集をする上で大切なポイントがあります。特に中小の塾が講師を獲得するには「ターゲット」と「打ち出し方」が重要です。
学業に忙しくバイトをしたい学生数が減少する現代においては、塾講師バイトに興味のない学生をいかに引き寄せられるかがポイントになります。
ハードルを下げ、柔軟なシフト、得意科目の選択、研修のサポートなどを強調することで、学生からの応募を促進できるでしょう。
また、塾にとって重要な「コミュニケーション能力が高くて明るい人気のある学生」を採用するためには、より魅力的なアピールが必要です。
このような学生は通常、塾のバイトにあまり興味を持ちません。そのため、「塾運営の経験ができ、就職活動でも活用できます!」といった一面も用意し、塾バイトをすることのメリットを作り出すと良いでしょう。
塾講師の定着率を高めるために
一定数の講師が確保できたとしてもすぐに辞められてしまっては慢性的な人材不足に陥ってしまいます。
そのため、求人に注力するだけでなく塾講師の定着率を高めることも大切です。
塾講師の定着率を高めるためにできることは「目標にできるロールモデルを提示してあげる」「講師の労働環境の改善を図る」などがあります。
先輩講師が生き生きと活躍している姿をみることで「自分もそうなりたい」という目標になり労働に対するモチベーションもあがります。その結果、定着率に大きく影響するでしょう。
また、労働環境がよければ「ずっとここの講師として働きたい」という意欲にもつながります。
定期的に講師と面談するなど、仕事の環境や待遇について不満はないか声を聞くようにして問題があれば即対処するように心がけましょう。
どうしても講師が集まらないときは
前述のように求人の工夫をしても講師が集まらないときはどうすればいいのでしょうか。
ひとつの方法として「講師の派遣会社を利用する」という手があります。
全国に講師の派遣会社があるので、日頃からチェックしておくといざというときに安心です。
また、派遣会社によっても様々な特徴があったりします。たとえば、元教師の人材を多く扱う派遣会社、高学歴な人材に特化した派遣会社、などです。
こういった特徴も事前に把握しておくことで、急に講師の欠員が出たときでも慌てずに自分の塾に合った人材を見つけやすくなるでしょう。
しかしながら、講師の派遣会社から必ずしも良い人材がくるという保証はないので注意は必要です。
もし塾経営に自信がない方や塾の独立開業が始めてという方であれば、効率的に講師を確保して広告費も軽減することが可能なフランチャイズ塾に加盟するという道もあります。
フランチャイズ塾であれば、人材集めのノウハウを教えてくれたり求人のお手伝いをしてくれたりするところがあります。
たとえば、チラシ作成やホームページ掲載など、個人で始めるにはどこから手を付けたらいいのか分からないようなことも援助をしてくれるので、とても心強いでしょう。
また、フランチャイズ契約によってはフランチャイズ本部が広告宣伝費の費用の一部を負担してくれる場合もあり、初期投資を少なくすることも可能です。
さらにフランチャイズ塾であれば「どういう地域ではどのような求人を出せば人材が集まりやすいか」というノウハウを持っていることも多く、効果的に講師を集めることができるでしょう。
講師獲得支援に定評のある個別指導塾のフランチャイズと言えば「個別指導塾Hero’s(ヒーローズ)」があります。
Hero’sではフランチャイズ本部負担でアルバイト講師の募集をしてくれます。
Hero’sの「講師獲得支援」については、こちらから確認できます。
安定した講師数を確保できることは、塾の独立開業を成功させる第一歩と言えます。
フランチャイズ塾が気になった方はぜひ一度、Hero’sにお問い合わせください。